エッセイで読む:スウェン博江の陶芸世界
Essay by グレース・コクラン
オーストラリアのヒロイン
豪州陶芸界におけるスウェン博江の功績を考える
スウェン博江(旧姓武部)は、50年以上にわたって、オーストラリアで陶芸に携わる人たちの主要なインスピレーションの源となってきた。
Essay by 味岡千晶
渡豪前のスウェン博江
1950年代まで
スウェン博江は、1934年(昭和9年)に、武部家の長女として京都に生まれた。両親とも代々京都に住み、父親は板金業、母親は和裁を教え、母方の曽祖父と祖父は二代で染めと呉服を商っていた。