プロジェクト参加者 略歴
味岡千晶
本プロジェクトでは、エッセイの執筆と動画の字幕制作を担当した。
グレース・コクラン(AM*)
フリーランスのキュレーター、歴史家、著述家。50年近く工芸アーティストたちや関連団体と仕事をしてきた経験をもつ。シドニーのパワーハウス・ミュージアムの元シニア・キュレーターで、『オーストラリアにおける工芸革新運動――その歴史』(1992) など著書も多数あり、関連委員会や教育プログラムのメンバーとしても活動している。40年にわたり、展覧会の開催や、オーストラリアや海外の会議での講演、さまざまなカタログや雑誌、出版物への執筆、多くの博士論文や修士論文の審査を行っている。
本プロジェクトではエッセイを執筆した。
〔*AMは特定の分野で優れた貢献をした個人に贈られるオーストラリアの勲章〕
メレディス・ヒンクリフ(AM*)
作家、評論家として活躍する傍ら、国や地方の文化団体の資金援助や芸術擁護の活動もおこなっている。1970年代半ばに、クラフトACTの初代常勤職員として勤務。その後、キャンベラ国立彫刻フォーラムの委員会に参加し、長年にわたり、オーストラリア・ダンス会議の首都特別地域支部(オスダンスACT)の議長を務めた。スウェン博江の陶芸に関する文章を数多く執筆・出版している。
本プロジェクトでは、エッセイと略歴の執筆を担当した。
〔*AMは特定の分野で優れた貢献をした個人に贈られるオーストラリアの勲章〕
アラン・ワット
1979年から1998年まで、オーストラリア国立大学芸術学部陶芸科の責任者を務める。同校にて、20年近くにわたり博江とともに陶芸を教えた。オーストラリアと世界の陶芸界において重要な役割を果たす。彼の作品は、オーストラリア国立美術館、豪各地の州立美術館、オーストラリア、イギリス、ヨーロッパ、アジアにおける各地域や機関、企業や個人所有のコレクションに所蔵されている。
本プロジェクトではエッセイを執筆した。
三宅 美千代/ニコラス・マーシャル
三宅はシドニー在住の翻訳者・文筆業。さまざまな現代アートのプロジェクトや文学の翻訳に携わる。マーシャルはシドニー在住の編集者・翻訳者。言語学の博士号を持ち、明治大学で学術英語の教授として勤務した経験をもつ。ふたりは翻訳デュオ「UGUISU」として活動している。
本プロジェクトでは、エッセイやその他の文章の翻訳・編集・校正を担当した。
スターク由美子
キャンベラを拠点に活動する写真家。展覧会や美術雑誌の委託を受けて、2019年から2021年にかけて、スウェン博江の作品とポートレートを撮影した。
本プロジェクトでは、制作工程動画の撮影を担当した。この映像は3カ月かけて完成され、アーティストのスウェン博江、ビデオグラファーのスターク由美子、プロジェクト・マネージャーの篠崎まゆみからなる3名のチームで撮影にあたった。
マイケル・ロレンス=テイラー
ドキュメンタリー・フィルム作家、撮影プロデューサーとして注目され、受賞歴もある若手のメディアアーティストである。最新作のドキュメンタリー「Unseen」が複数の国際映画祭で上映されたほか、オーストラリアの公共放送局 ABCのビデオ・オン・デマンド・サーヴィスでも視聴できる。ニュー・サウス・ウェールズ州南西部の海岸沿いの地域に住み、フリーランスの監督、撮影プロデューサー、エディターとして活動している。
本プロジェクトでは、制作工程ビデオの編集を担当。撮影された映像は3時間半を超えていたが、それを36編の短い簡潔な動画に編集した。これは、かなり難易度が高く根気のいる作業であったことから、マイケルの貢献は大変大きかった。
また、スウェン博江のインタビューの撮影も担当した。
エディ・ヤング
フリーランスの編集者、校正者。2005年にロンドン大学よりアジア美術の学位を、2011年にオーストラリア国立大学で「美術史とキュレーターシップ」の修士号を取得。スウェン博江に関する記事「アーティスト紹介――陶芸家スウェン博江インタビュー」を執筆し、2018年にオーストラリア・アジア美術協会の季刊誌で発表した。
本プロジェクトでは動画字幕の校正を担当した。
ブレントン・マギーキー
キャンベラを拠点に活躍するアート・フォトグラファー。オーストラリア国立美術館、ナショナル・ポートレート・ギャラリー、オーストラリア国立図書館、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館、キャンベラ博物館/美術館や、アーティスト個人の依頼を受けて、長年にわたり、さまざまな分野の芸術作品を撮影してきた経験をもつ。
本プロジェクトでは、作品の撮影や歴史的写真やスライドのデジタル化、および、インタビュー映像の編集を担当した。
村岡稚恵
グラフィック&ウェブデザイナー、受賞歴があり、過去10年間にわたり、日豪の友好関係を深める非営利プロジェクトを中心に活動し、日系オーストラリア人のアーティストやアイデンティティ、コミュニティが自らのストーリーを語る手助けをしている。
本プロジェクトでは、デジタルアーカイブのウェブサイトをデザイン・制作した。
篠崎まゆみ
本プロジェクトの監督と運営を担当した。